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木材の加工工程のなかでも、最終加工の部分にあたる板材の面出しは、それぞれの加工方法、最終製品にあわせた適当な刃を使用することで美しく仕上がります。
Wood-MizerのMP3604面プレナー/モルダーは、日本の市場に特化した日本仕様の特注の刃を使用しています。
本記事ではMP3604面プレナー/モルダーについて、立木の伐採から搬出、製材、建築までを一貫して行っているウッドマイザージャパンの代表、小関さんにご紹介頂きます。
Wood-Mizerでは最終製品にあわせた多様な刃を揃えております。まずはこの刃について紹介していきます。
まずは壁材に使う側目の板。目透しをしているパターンで、縦板にも横板にも使用できます。後ろにいれる反り止めのスリットの加工もいっぺんに行うことが可能です。
他にはVのスリットをいれる加工が可能、当社の工場の壁にも使用している相決り(あいじゃくり)という加工方法も可能でございます。相決り加工は大変美しい仕上がりになります。
また、他にはない日本仕様の特徴的なものでは、柱と柱の間に溝をついて落とし込んでいく板倉工法の壁材の加工や、踏み天井といって1階の天井が2階の床になる場合、両面とも化粧板で使う場合にもこの刃さえあれば事足りるため、大変重宝されます。
さらには、厚みの大きい床板をつくる場合、日本で厚板といえば1寸(33ミリ)がほとんどですが、Wood-Mizerの刃物では1寸2分(36ミリ)までの加工が可能になりました。
MP360の優れている点の1つとして、使用する刃をユーザー様の使用用途に合わせて好きなようにカスタムし、お渡しできるというところがあります。
また、通常の反り止めは3本ですが、Wood-MizerのMP360では4本のスリットが入っています。幅の広い床板を加工する際にはスリットの数が反り止めに大きな影響を与えます。この反り止めの数を選べるという点もWood-Mizerの強みであります。
それでは次にMP360の各部について説明していきます。
MP3604軸モルダー/プレナーの刃は上、下、左、右の4つの刃で構成されいて、それぞれの刃は、長さと機能がそれぞれ異なっています。
上と下の刃では機械の下に取り付ける方が短く、長さは41センチです。上側に取り付ける刃は長さ51センチです。
次に反り止めのスリットの刃について説明します。この刃は機械の上のローラーに取り付けられておりスパナで簡単に外すことができます。取り外すとわかりますが、刃と「抑え」の2つの部品で構成されています。
ここで注意していただきたいのは、スリットの刃は必ず対でつけることが条件だということです。2本のスリットをつけたい場合、同じ場所につけたい場合も、必ず対で同じ位置に刃を取り付けて使う必要があります。
縦軸の刃は標準のタイプのほかに5寸幅の刃もございます。
それではMP360を使って角材の4面プレナー加工をしてみましょう。
まずは機械を角材の寸法に合わせます。横幅、縦幅が各123㎜の材を使用するとします。このとき、機械に合わす寸法は材から5㎜ほど引いた数値を設定します。123㎜幅の角材を加工する場合には、118㎜となります。
次に高さの調整をします。機械のモーター横のロックを一旦外し、ロックが外れた状態で高さを調整します。高さも角材の寸法から5㎜引いた数値に合わせます。調整が終わったら必ずロックをしましょう。
操作盤の操作は非常に簡単です。まずメインのスイッチをオンにしたら1~5まであるモーターの電源を順につけていきます。
MP3604軸プレナー/モルダーは材の材質や大きさによって送るスピードを調整することもできます。
MP3604軸プレナー/モルダーについて何かご質問がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。